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本と映画と政治の批評
by thessalonike

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球界再編考(8) - 宮内義彦を球界から追放せよ    
球界再編考(8) - 宮内義彦を球界から追放せよ    _b0018539_13185691.jpg大揺れに揺れた今年のプロ野球だったが、その余波がまだ続いている。余波を受けて憂鬱な年末を迎えている岩隈久志に心から同情を禁じ得ない。オリックスをこそ球界から追放するべきなのだ。オリックスと宮内義彦をプロ野球界から永久に追放し、球団は堀江貴文とライブドアに任せればよいのだ。楽天と争った仙台新球団参入では、傲慢で不遜な姿勢が祟って世論の支持を集められなかった堀江貴文だが、2リーグ12球団の体制を維持した功労者の一人として世間は功績を認めている。もともと堀江貴文は近鉄バファローズの買収を画して動き、一時はライブドア本社の大阪移転さえ検討に入れていた。大阪ドームを本拠にする新バファローズを堀江貴文が引き取っても何の不都合もあるまい。現在の「憎まれっ子」のままの状態で旧ブルーウェイブが大阪にお国入りするよりも、経営も変えてしまった方が地域の野球ファンの心も一新して応援する気分が出るし、プレーする選手もその方がはるかに意欲がわくことだろう。



球界再編考(8) - 宮内義彦を球界から追放せよ    _b0018539_1319938.jpgどうせなら球団の名前(バファローズ)も変えた方がいい。ライブドアフェニックスでもいいが、個人的には阪急ブレーブスに強い愛着があるので、ブレーブスの名前を復活して欲しいと思う。70年代の阪急ブレーブスは本当に素晴らしいチームだった。山田久志、山口高志、福本豊、蓑田浩ニ、加藤秀司、指揮官の西本幸雄と上田利治。パリーグらしく、日本のプロ野球らしい、男のロマンとドラマの世界があった。お客が誰も来ない、薄暗い地味な西宮球場で、野球一筋に人生を賭けた職人肌の男たちが、最高のテクニックとパフォーマンスを披露していた。それはテレビで放映されることなく、ただ翌日の新聞に小さい記事になるだけで、80年代に入る前後から漸くフジテレビで「プロ野球ニュース」の短い映像になって見れるものだったが、当時のパ連盟の王者であった阪急ブレーブスのレギュラーが、どれほど真剣に練習して技能を磨き、それを試合で発揮していたかは、映像を見なくても十分に想像できるものだった。

球界再編考(8) - 宮内義彦を球界から追放せよ    _b0018539_13191943.jpg忘れられない印象深いシーンが二つある。一つは広島カープがセ連盟で初優勝した75年の日本選手権で、豪腕の山口高志がリリーフでマウンドに立つと、衣笠幸雄も山本浩二もクルクルと三振の山を築いて、ほとんどバットに球を掠ることもなしに押さえ込まれた。文字どおり捻じ伏せられた。山口高志が投げる高めの剛速球に手を出して、どの打者も同じように空振りさせられていた。全く打てなかった。そういう試合が三つか四つ続いて、阪急ブレーブスが簡単に四連勝(一分)して日本一になった。プロ野球で投手と打者の力の差があれだけ極端に開いている対決を見たのは初めてで、とても日本シリーズの試合を見ている感じがせず、解説者も「何で何度も同じボールを振るんだ」と憤っていたことを思い出す。当時はスピードガンが無く、山口高志のストレートの球速については記憶がない。高めのスピードボールで空振りさせるピッチングは、その後、江川卓や小松辰雄にも楽しませてもらったが、山口高志ほど強烈な印象を覚えたものは他にない。

球界再編考(8) - 宮内義彦を球界から追放せよ    _b0018539_1319295.jpgもう一つはホームランになる打球を外野フェンスによじ上って捕球した福本豊のファインプレーで、これも圧巻だった。ネットで調べると、この超美技は74年のオールスターゲーム第2戦で演じたことになっている。同じフェンスに駆け上がってスタンドに飛び込む飛球をキャッチした美技は、81年に公式戦で山森雅文が見せている。水島新司の野球マンガでも描けない、ひとの想像を超えた神技だった。この歴史に残る超美技を福本豊がやったとき、解説者か誰か忘れたが、盗塁王で選手生命の絶頂期にある福本豊が、足をケガするリスクを顧みず、敢えてフェンスの上に飛び上がった勇気を讃え、感動の言葉を送っていたのを思い出す。あのころ感動させられた素晴らしいプロ野球は今はない。年棒も今と較べれば格段に安く、誰もテレビで試合を見ず、沿線住民すらまともに球場で観戦しようとしない、強くて日陰者の王者だったが、選手たちの情熱は熱く燃えていて、その熱が全国の野球ファンの心に伝わって、落ち目のパ連盟を支えていた。

球界再編考(8) - 宮内義彦を球界から追放せよ    _b0018539_13193961.jpgその名門ブレーブスを破壊したのが宮内義彦である。この男がやったことは、日本の野球を破壊することだけだ。何の指導能力もない土井正三を連れて来て、チームをボロボロにし、嘗ての王者を万年最下位球団に落としめた。危うく鈴木一朗を解雇して消す寸前まで行った。土井正三があと一年残っていればイチローは消されていた。イチローと仰木彬が二人三脚で立て直したブルーウェイブを今度は石毛宏典でまた叩き壊した。宮内義彦は野球を知らず、またマネジメントを知っているとは思えない。こんな男をプロ野球の球団オーナーにするべきではなかった。自球団を破壊しただけならまだいい。渡辺恒雄と組んでパ連盟を潰し、1リーグ制に持って行こうと画策した。日本のプロ野球へのマイナス貢献で、この男以上にポイントの高い者はいるだろうか。無能で、卑劣で、日本プロ野球を壊すことだけしかできない宮内義彦を、球界から即刻追放するべきである。宮内義彦と堤義明には消えてもらい、代りにライブドアと有線ブロードバンドが入ってくればいい。
球界再編考(8) - 宮内義彦を球界から追放せよ    _b0018539_13194948.jpg

by thessalonike | 2004-12-18 23:53 | 球界再編 ・ 岩隈移籍考(10)   INDEX  
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