本と映画と政治の批評
by thessalonike
カテゴリ
INDEX
『ダ・ヴィンチ・コード』 (7)
『アフターダーク』 (8)
『グッドラック』 (5)
『いま、会いにゆきます』 (5)
『ハウルの動く城』 (8)
『ブラザーフッド』 (6)
『シルミド』 (5)
『スキャンダル』 (4)
『グッバイ、レーニン!』
『ピアニスト』 (4)
『特別な一日』 (2)
ジュンク堂書店新宿店
丸の内オアゾの丸善本店
ライブドア問題考 (2)
球界再編 ・ 岩隈移籍考(10)
プロ野球関連 (5)
読売巨人軍考 (7)
米大統領選考ほか(5)
テロ ・ イラク戦争 (3)
憲法 ・ 改憲 ・ 平和 (7)
竹島問題・日韓関係 (8)
北朝鮮問題考 (10)
中国の反日デモ (10)
東京裁判 ・ 南京事件 (10)
歴史認識 (7)
靖国問題 (10)
郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)
郵政民営化 ・ 総選挙 Ⅰ (15)
郵政民営化 ・ 総選挙 Ⅱ (15)
プロフィール ・ その他

access countベキコ
since 2004.9.1



NHKはライブドア放送に - 「改革の天守閣」としてのNHK民営化
b0018539_1151289.jpg郵政民営化の本質については、政治に無知で無関心な堀江貴文がなぜ選挙に立候補したかを考えれば即理解できると論じた。この論稿に反響が大きい。郵政民営化問題は依然として今回の総選挙をめぐる論争と関心の中心であり、多くの国民にとって謎の状態のままである。そして謎の解析はネットの中でのみなされている。前回、堀江貴文はこの選挙の論功行賞として郵貯利権の分け前を小泉政権から譲り受けるだろうと予測した。リーマンブラザーズと組んで受け皿会社(ライブドア銀行)を作り、そこに郵貯230兆円のうちの20兆円ほどを貰うという勘定である。この分の公社株取得費用は5千億円くらいだろうか。カネはリーマンブラザーズが用立てする。さて、堀江貴文はこの20兆円を何に使うのか。堀江貴文がこのカネで真っ先に買収するのはNHKではないかと私は考えている。堀江貴文は放送局が欲しいのだ。民放は宝の山だから。そしてブロードバンド時代のネットは放送と融合するから。



b0018539_1355476.jpgフジテレビ買収に失敗した堀江貴文が手に入れるのはNHKである。政府からNHK株を購入する。NHK株も何社かに分割して売却される可能性があるが、懼くライブドアが主力を引き受けるだろう。NHKはライブドア放送となり、堀江貴文がそのオーナーになるのである。荒唐無稽な話だと思われる方も多いかも知れないが、郵政公社が民営化されれば、その次は必ず公共放送の分割民営化が俎上に上がる時が来る。現在、NHKは受信料徴収が思うようにならない問題を抱えていて、この現状が長引いたり拡大したりすると収益で赤字を出す。NHKはすでに職員のリストラ計画を発表して経営対策を講じ始めたが、新自由主義者や政権の息のかかった評論家や古館伊知郎らは、例によってNHKのお役所体質批判をプロパガンダして、放送受信料の不払いを奨励するキャンペーンを張るだろう。職員の給料が高すぎるとか、無駄遣いしているとか、税金を払っていないとかやるだろう。同じ事を繰り返す。

b0018539_11515345.jpgあの公共放送が新自由主義の牙城になる。まさにシンボリックな新自由主義の勝利。新自由主義の日本征服のマイルストーン。原理主義者がカタルシスの極致で失神しそうな絵である。竹中平蔵は歓喜のあまり発狂するのではないか。体制転換を象徴する出来事として、これは憲法改正と同じかそれ以上に衝撃的な歴史的事件と言えるが、竹中平蔵の意中のロードマップでは、おそらく2年後くらいのタイミングで射程に入っているだろう。今度の選挙で小泉自民党が大勝すれば、誰もこの動きを止められない。族議員が反対すれば党を除名するだろうし、NHK民営化法案が国会で否決でもされようものなら、間髪を置かず「賛成か反対か国民に問いたい」と凄んで衆院解散に出るだろう。今度の選挙で、民放テレビ局は小泉自民党の「改革」を応援するのが当然になって、放送法は事実上改正され、それが既成事実として固まったから、次に選挙があってもマスコミで小泉批判をする者は皆無の状態になるだろう。

b0018539_13552210.jpg冗談だが、「小泉改革の天守閣」とか、「改革の入り口の先にあった障害物の除去」なんてキャッチフレーズで、来年の春頃に「NHK民営化を問う国民投票選挙」でもやるんじゃないか。今度の刺客劇場の騒動を見て、次の出番を狙っている公募ギャルも沢山いるだろう。安藤優子とか白羽の矢が立ちそうだ。いずれにしても、堀江貴文への褒美は手厚くなる。堀江貴文が選挙に出馬しなければ、今度の演出選挙もモメンタムは半分ほどしかハプンしなかった。刺客作戦は茶番劇になっていただろう。広島六区に堀江貴文が出て、亀井静香と堀江貴文のコントラストをテレビカメラに追いかけさせたからこそ、刺客戦術は演出効果が見事に出たのである。無党派層を小泉改革に惹き付けるという選挙戦略において堀江貴文の起用は決定的な役割を果たした。堀江貴文の存在がなければ、堀江貴文が亀井静香の対抗馬として広島六区に入らなければ、民放もあそこまで極端な小泉支援には踏み切れなかったはずだ。

b0018539_11521311.jpg小泉自民党が勝利した場合は、その最大の功労者は堀江貴文である。だから堀江貴文は論功行賞として二つの利権を手に入れる。一つは郵貯民営化利権、もう一つはNHK払下利権。両方とも総務省管轄の利権である。総務省と言えば今の大臣は麻生太郎。堀江貴文と同じ福岡の出身だが、次の組閣ではどうなるだろう。で、仮に自民党政権が堀江貴文にNHKを払い下げたとき、果たして新ライブドア放送は、『シルクロード』のような質の高い(制作費のかかる)特集番組を続けてくれるだろうか。大相撲とかはどうなるだろうか。きちんと幕下の取組も放送を続けるだろうか。高校野球はどうなるのだろう。そんな心配をしなくてはいけなくなった。新自由主義と小泉政権は、庶民である私の夢や希望や小さな楽しみを、とにかく片っ端から潰してくれる。そしていつも決まり文句のように私の前で言う。「口惜しかったら金を稼げ」、「金のない人間が金持ちと同じ権利や娯楽を欲張るのは間違いだ」、「資本主義ではカネが全てだ」、「自己責任だ」。

8歳の男性のブログ。こういう記事を見つけると本当にBlogをやってよかったと思う。A lot of thanks !

b0018539_13281013.jpg

[PR]
by thessalonike | 2005-09-08 23:30 | 郵政民営化 ・ 総選挙 Ⅱ (15)   INDEX  
<< 薩長同盟の政治 - 政治とは可... Indexに戻る 改憲シミュレーション選挙として... >>