本と映画と政治の批評
by thessalonike
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報告と御礼 - 学研「最新人気ブログランキング200」に載りました
b0018539_12262933.jpg昨日発売になった学研『最新人気ブログランキング200』を確認すると、「世に倦む日日」は「ジャーナリズム・評論・専門分野」の中で第3位に位置づけられて紹介されていた。意外な高順位の評価に驚いたが、私からすれば、この事実はムックの編集者や選考者の知性の確実さを証明するものでもある。当ブログをご推薦を下さった関係者の皆様にあらためて御礼申し上げると同時に、平素よりご愛顧を賜っている読者の皆様にこの場を借りて深く深く感謝を申し上げたい。選考が客観的に適正なものだったということは、ランクされている200のブログがそれなりに中身と価値を持っていることをも意味するだろう。本は書店のかなり目立つ売り場に並べられている。これからブログでの情報発信を企画されている方は、ムックを手に取って参考にされることをお勧めしたい。これから間違いなくブログは普及拡大する。文化としてビジネスとして多様な形態で発展を遂げるだろう。日本におけるブログ文化の発展に多少とも貢献できれば幸いと心得る。



b0018539_12262725.jpg長渕剛の名曲『狼たちの遠吠え』のラストに、「そして人は名もなき小さな花咲かせる」という印象的な歌詞がある。私の「小さな花」はこのブログなのだろうか。であれば、人生が終わるまではまだ少しの時間があり、この小さな花をもう少し大きく花開かせて散りたい。谷間の日陰にひっそりと咲く「世に倦む日日」に光が射たったのは、今回の総選挙の政治の偶然による。郵政民営化問題をめぐってマスコミが「改革ファシズム」の権力拠点となり、国内世論のどこにも反対論が消えてしまったために、反対論の実在を求めてネットの海を彷徨した人たちが、谷間のブログを見つけてくれたのである。理性と良識のある市民がブログを反小泉・郵政民営化反対の言論の拠点にしてくれたのだ。前にも述べたように、このマスコミの「ファシズム拠点化」は決して一過性のものではなく、小泉首相が権力を握って「改革」を続ける限り永久に続くものであり、したがってその意味で、小泉改革の欺瞞を暴露する言説はブログに拠って発信せざるを得ない。

b0018539_12263673.jpg8月下旬の公示日の前後から、ブログ右上のTB欄に「郵政民営化反対論」の人たちの意見が次々と立ち始め、それはまるで上田城の真田昌幸が孤軍奮闘して徳川の大軍を引き寄せているところに、千曲川の向こう岸から援軍の旗竿が一本、また一本と立つのを見るようであり、私は励まされ、勇気づけられ、自分の営みが無力でないことを思わされた。ブログの素晴らしさと武器としての強さを実感したのもこのときだった。振り返って、今度の選挙は本当に大きな政治的事件であり、私のイマジネーションでは、六十年安保の大騒動を小型版にしたものが今回の総選挙だったのではないかと思われる。六十年安保のときの挫折感は、あの西田佐知子の『アカシアの雨がやむとき』に歌われているが、ブログ周辺に漂う雰囲気は、サイズを小さくしたものであろうけれど、あの挫折感と敗北感の世界を思わせるものがある。われわれはきっと政治をやったのだろう。久しぶりのとか、生まれて初めての政治戦に、新しい武器を手にして偶然にも参加したのだ。

b0018539_12264946.jpg敗北はしたし、状況も将来も絶望的ではあるけれど、私には少しの満足感がある。人生は本当に何があるか分からない。いつ交通事故で命を落とすか分からず、いつ末期癌告知されるかも分からない。最期を覚悟したときに(自己満足でもいいから)何か達成感の証明や根拠の切れ端みたいなものを掴んでいたい。丸山真男の『三たび平和について』とか、『選択のとき』の真似事を、今回、自分が少しできたのだろうかと思うと、そんな事を想像すると、逆に胸が震えるような気分になる。丸山真男が偉大なのは、その研究業績が素晴らしかったからだけではない。学問(政治学と政治思想史)が世界に認められているからだけではない。それは違う。丸山真男が本当に偉大なのは、丸山真男が政治をやったからだ。戦後民主主義の指導者として、政治の前線に立ち、体を張って権力と戦ったからだ。日本の民主主義を守り発展させる政治戦に知識人として身を賭けたからだ。日本人に民主主義を教え、民主主義のために戦う勇気を与え続けたからだ。

b0018539_12265964.jpgアジテーションこそがいいのだ。丸山真男が世界の古典になるのは、『日本政治思想史研究』よりも『現代政治の思想と行動』の方である。政治学の古典になるのは、全てアジテーションの政治学である。マルクスの『共産党宣言』もそうだし、ルソーの『人間不平等起源論』もそうだし、シェイエスの『第三階級とは何か』もそうだし、ウェーバーの『職業としての政治』もそうだ。ウォルフレンの『人間を幸福にしない日本というシステム』もそうだ。暴露と覚醒、それがない政治学は官僚の政治学であって知識人の政治学ではない。構築よりも脱構築よりも暴露が先だ。「世に倦む日日」は暴露をやる。「小泉改革」の政治暴露とイデオロギー暴露をやる。そこで読者に直接に真価を問う。「なるほどそうだったのか」「それはたしかにあり得る」と膝を打たせることが目的である。無敵の「小泉政治」でも策を練れば必ず勝つことはできる。全野党共闘で結束して戦えばマスコミのファシズムに反撃することはできた。ネットをバトルフィールドに本拠化すれば、あんな不様な敗北はなかった。
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by thessalonike | 2005-09-22 23:30 | プロフィール ・ その他   INDEX  
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