本と映画と政治の批評
by thessalonike
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カテゴリ:『特別な一日』 (2)( 2 )
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イタリア映画『特別な一日』(1) - 大人の愛の不朽の名作
b0018539_15495341.jpg偶々NHKのBSで放送されているのを目にして、そのままテレビの画面に釘づけになって最後まで見終えてしまった。この映画作品を見るのは映画館で二回、テレビで一回、録画ビデオで一回、だからこれで五回目になる。見るたびに感動が大きくなり、傑作だと思わされる。最初に見たのは公開上映された一九八四年で、今から二十年も昔になる。平日の昼間に、こっそり仕事を抜け出して、キネカ大森まで行って見た。まだ若く、毎日が多忙な頃だった。前回、ふと思い立って録画ビデオを見たのが十年前くらいになるだろうか。自分も遂にこの映画の登場人物に近い年齢になり、なおさら深い感慨を持つ。イタリア映画の黄金コンビ、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの好演が素晴らしい。同じ映画をこうして見ながら、さらに新鮮で大きな感動を覚えられた事を思うと、作品そのものの普遍的なよさとは別に、年をとることも決して悪いことばかりではないという気分になる。懐かしさだけでなく、前よりも深い感動を確かに感じたのだ。

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by thessalonike | 2004-11-11 23:43 | 『特別な一日』 (2)   INDEX  
イタリア映画『特別な一日』(2) - 二十年後のファシズム 
b0018539_18131543.jpg私はこの映画をこれまで二十年間に五回も見ているのけれど、それほど多く見たような実感がない。私はあと五年か十年の間にもう一度この映画を見たくなって、録画媒体を再生するに違いない。冒頭のモノクロの記録映画の部分だけを見ても十分面白いし、また作品がコンパクトでエレガントであり、大作を鑑賞する気分的負担を感じる必要がない。ところが映画を批評するべくキーボードに手を置いた途端、実は何も言葉が出て来なくなって戸惑った。素晴らしいと絶賛する以外に何も出ないのだ。批評というものはそういうものだろう。対象と自分との間の距離が測れて初めて批評が批評として可能になる。例えば、私は『ラストサムライ』や『キルビル』のような映画は、あるいはビートたけしの映画はどれほど話題になっても見ようとは思わないし、批評しようとも思わない。対象外だ。最初から私との間に距離がありすぎる。

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by thessalonike | 2004-11-10 22:47 | 『特別な一日』 (2)   INDEX  
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