本と映画と政治の批評
by thessalonike
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カテゴリ:郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)( 10 )
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小泉「改革」の黄昏 - マスコミの改革プロパガンダとその破綻
b0018539_11502995.jpg否決で流れは固まった。私の予想どおりである。採決を来週に延ばしたのは可決票を固めきれなかったからであり、単なる時間稼ぎである。どれほど時間を稼いでも賛成票は増えない。首相は不利になるだけだ。来週の政局は否決前提で動いて行く。この期に及んでも郵政法案は可決すると言っている岸井成格は気が狂っている。こんな男をテレビに出すべきではない。昨日まで僅差で法案可決と言っていた福岡政行は、今朝になって一転して法案否決に予想を変えた。いい加減な男である。何の分析能力もない床屋政談男。こんな男に政治学者を名乗る資格はない。二人とも単なる小泉のイヌだったのであり、イヌが水に落ちて惨めな姿を曝しているだけだ。昨夜、森派は幹部が料亭に集まって対策を協議していた。否決を見越して小泉首相に解散を断念させる方策を模索していたのであり、総裁選になった場合の森派の候補を福田康夫で一本化する談合をしていたのである。安倍晋三はずしの密謀だ。森派そのものがポスト小泉で動き出した。

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by thessalonike | 2005-08-04 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
永岡洋治の死と郵政の政治闘争 - 憎悪と執念の修羅場へ
b0018539_14385531.jpgマックス・ウェーバーは『職業としての政治』の中で、政治とは情熱と判断力の二つを駆使して堅い板を粘り強く刳り貫く忍耐の要る作業であり、そしてどのような現実と境遇に置かれても、挫けず諦めずに挑戦を続ける者のみが政治への天職(ベルーフ)を持つのだと言っている。そうしたウェーバーの古典的な「職業としての政治」の観点からすれば、今回の永岡洋治の不幸はあまりに虚弱で、政治家の資質を著しく欠くものと思わざるを得ないが、昨年から精神を病んで通院していた永岡洋治にとって、この夏の政争は傷んだ心の傷口をさらに押し広げる耐えられない苦痛だったのだろう。噂では次の選挙で中村喜四郎に票を回すと脅されたらしい。永岡洋治は過去二回選挙に落選している。東大法学部からハーバード大、農水省のキャリア官僚と挫折知らずのエリート人生にとって、二度の落選と浪人の憂き目は辛く厳しいものであり、その悪夢は心を蝕み、生きる意欲を失わせるほどの重苦だったに違いない。結局、党の脅しに屈して白票を入れた。

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by thessalonike | 2005-08-02 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
ウイニング・ストラテジーの隘路 - 郵政解散をめぐる政治情勢
b0018539_11524569.jpg立花隆による郵政政局の解説が上げられていて、その中で、政治評論家の浅川博忠が『週刊現代』に寄稿した記事を紹介しながら、衆院解散の必至性と総選挙での自民党敗北を予想している。私は四週間ほど前に示した見通しから特に立場を変えておらず、このまま情勢が推移すれば参院での採決はなく、衆院の解散もなく、小泉内閣が総辞職して自民党総裁選が始まるだろうと予測している。万が一の事態があるとすれば、それは小泉首相が靖国政局を仕掛けて行く奇策だろうかと考えているが、現時点ではその動向がよく見極められない。政権と党執行部は必死で反対派の切り崩しを図っていて、採決までは時間はまだ十分にある。可決か否決かの票読みはギリギリの段階まで続けられるだろうし、可決の目処が立たず採決を見送って継続審議に回す場合は一日で格好をつけられる。いろいろと可能性を考えてアドバルーンを上げておくだろうし、勝負はお盆前の会期末最後の日程まで縺れ込むだろう。

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by thessalonike | 2005-08-01 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
ポスト小泉の政治 - 総裁選は安倍晋三と野田聖子の一騎打ち
b0018539_11531744.jpg一週間前に私がここで予想したとおり、マスコミ各社は週末に行った郵政民営化に関する世論調査をニュース番組で発表した。画面でチラッと見ただけなので質問内容や正確な数字は覚えてないが、NHKの7時のニュースで放送された数字でも、郵政法案を今国会で成立させるべきかという質問に対して、慎重にせよという意見が成立を急げという意見を数で上回る結果を出していた。テレビ朝日の『報道ステーション』の方はさらに過激で、今国会での郵政法案に対する小泉首相の政治姿勢を強引すぎると批判する票が57%で、強引ではないと支持する票が31%という結果になっていた。こういう質問をこの時期に出せば、こういう結果が返ってくるのは見えている。これまで郵政事業民営化を「小泉改革の本丸」だと囃して煽っていたマスコミが、手の平を返したように小泉批判へと方向転換した。テレビ朝日はこの政局が嬉しくてたまらない。朝日新聞の幹部たちが小躍りしている様子が目に浮かぶ。これで暫く猪瀬直樹も松原聡もテレビ出演はご遠慮願いますということになるだろう。政局と倒閣の夏が来た。「改革」の旗振り役は終わり。

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by thessalonike | 2005-07-13 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
法案否決時のシミュレーション - 野田聖子が総理になっていた
b0018539_17463153.jpg同時爆破テロの衝撃で郵政民営化問題の政局がすっかり影が薄くなった。今週末の報道番組で5日の衆院での薄氷の法案可決劇を念入りに再放送して、小泉政権の死に体模様を演出報道しようと狙っていたマスコミ(岸井成格・星浩)にとっては想定外の事態となった。小泉純一郎はいつもながら幸運にめぐまれている。郵政国会は衆院での戦いが終わり、参院での勝負が始まるが、勝負を方向づけて行くのはマスコミである。衆院においては各局各様、TBSは法案に対して終始消極的で、逆にテレビ朝日は局を挙げて法案成立に協力した。衆院での結果を受けてマスコミの対応も変わらざるを得ない。政局になれば、朝日新聞の悲願である民主党を政権の座に就けることができる。民主党が政権を取るということは、読売新聞に代わって朝日新聞が日本の政治を支配するということを意味する。極論すれば民主党は朝日新聞の国会代理勢力である。テレビ朝日がこの機を放置するはずがなく、徹底的なレイムダック・キャンペーンを推進するに違いない。

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by thessalonike | 2005-07-12 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
野田聖子の一言 - 国民と政治家と利害代表についての雑感
b0018539_12354324.jpg前回の稿で触れた城内実の造反茶番劇はとんでもないヤラセ芝居だった。昨夜6日夜に放送されたNHKの『クローズアップ現代』にその全てが映し出されていたが、芝居は城内実の自作自演ではなく、実際には安倍晋三がシナリオを書いて、二人で二日間かけて熱演した政治ショーだった。人を馬鹿にした話だ。一昨日夜に『報道ステーション』でこの一件が紹介されたとき、私はてっきりテレビ朝日のカメラマンが議場で偶然に城内実の異様な姿を捉えてそれを撮影したのだと思っていたのだが、それはまるっきり嘘で、予め安倍晋三がテレビ朝日他の全テレビ局に指示を出して城内実を撮らせていたものだった。初めから仕組まれた芝居だったのである。城内実の造反芝居は一昨日の『報道ステーション』だけでなく、昨日の各民放局のワイドショー番組でも横並びで放送されていて、安倍晋三が各民放局に手を回していたことが覗い知れる。NHKの『クローズアップ現代』はその中でも最も念入りなもので、採決前日に安倍晋三が城内実を国会内の部屋に連れ込んで説得する場面をNHKの番組スタッフが撮るという凄まじいヤラセぶりだった。

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by thessalonike | 2005-07-07 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
郵政民営化と靖国参拝 - 一石二鳥と政界再編の解散総選挙
b0018539_22444297.jpg昨日の郵政民営化法案可決劇の報道で面白かったのは、『報道ステーション』で特集された城内実の造反茶番劇の一幕である。ご覧になった方も多いと思うが、コントを見ているようで爆笑してしまった。城内実は森派所属の当選一回議員で、静岡七区選出の四○歳。採決の前に議場席で「どうしよう、どうしよう」と手を震わせ、机に顔を伏せたり上げたりして、迷い抜い抜いている様子を露に表現した。あまり目立つので、「迷っている若い議員がいるぞ、あれは誰だ」という話になり、テレビ朝日が撮ったのである。するとお誂え向きに親分の安倍晋三がノコノコやって来て、城内実を議場の後方に連れ出し、バカな真似はするんじゃないと釘を刺す場面まであった。結局、安倍晋三の説得の甲斐なく城内実は青票を投じ、採決後にはテレビ朝日のインタビューで「安倍政権実現のために粉骨砕身させていただきますと申し上げました」とシラッと言いのけた。若いのに芸達者な男である。古館伊知郎の話では、城内実の後援会の有力者が特定郵便局長会の大物なのだと言う。城内実にとっては最高の票決結果となった。

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by thessalonike | 2005-07-06 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
参院での採決は不可能 - 失業者を量産するだけの郵政民営化
b0018539_9272622.jpg僅差五票の可決劇は都議選に続く「小泉政治の終わりの始まり」の第二幕である。一昨日夜の時点でのテレビの報道番組では、執行部の締めつけが奏功して造反者はニ○名程度に止まるだろうという予測が殆どだった。私は都議選の分析を書き終えた後だったので、『TVタックル』の三宅久之の発言を含めて、マスコミの政治解説があまりに杜撰で状況を正確に理解していないのに呆れていたが、蓋を開けてみれば、やはり造反者は五○名を越える多さだった。採決の後に小林興起が勝利感に溢れて声を弾ませていたように、あと三人造反していれば法案は否決されていたのである。いま最も後悔しているのは、橋本派の中で造反に踏み切れなかった当選回数の少ない若手だろう。執行部の脅しに屈して白票を投じてしまったが、法案は成立するかどうかも怪しく、次の選挙では「裏切り者」として特定郵便局長会の支持を得られない。今回は青票を投じた者の勝ちなのだ。野田聖子が語ったとおりで、「たとえ党の方針でも投票していただいた国民の方を不幸にする選択はできなかった」という判断が正しい判断なのである。

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by thessalonike | 2005-07-05 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
解散を不可能にした都議選結果 - 小泉政治の終わりの始まり
b0018539_9523531.jpg4日の朝日新聞を開いて読んだところ、都議選関連の記事が六面を割いて大きく報道されていたが、不思議なことに選挙結果が郵政民営化法案の衆院採決に及ぼす影響について論じた記事が一つも無かった。朝日新聞の見出しは、「民主伸張、自民は後退」になっている。社会面の見出しは「風消え自民キツかった」。大見出しは選挙結果を一言であらわすその言葉でよいが、私が記者なら小見出しのところか、あるいは小見出しに続く要約記事のところに「衆院解散は困難な情勢に」の一言を入れる。それが新聞記者というものだ。今回の都議選についての一般国民の関心はその点に関わってのみあったはずである。自民党の勝利が明確であれば小泉首相の郵政法案に対する強気に追い風となり、造反議員への圧力となって本会議での票の動きが政権与党側に優勢になる。逆に自民党が敗北すれば小泉首相に逆風となり、解散がしづらくなって郵政民営化反対派議員を勢いづかせる情勢となる。都議選の結果を総括する新聞記事は郵政民営化法案への影響に触れなければならなかった。

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by thessalonike | 2005-07-04 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
民主党における岡田代表無風再選の政治 - 前原誠司の欺瞞     
b0018539_1134214.jpg民主党の岡田克也代表が昨日(8月30日)無投票の選挙で党代表に再任された。昨夜のNHKの7時のニュースでも扱いはきわめて小さく、台風16号やハンマー投げのドーピング問題や男子マラソンの前代未聞の走者妨害事件などの後に、ほとんどベタ記事扱いで報道されていた。結果は別として、秋だと思っていた代表選が8月中に開かれたのも少し意外だったが、最も奇異に感じられたのは、対立候補が一人も立たない無風選挙の中で党代表が選出されたという経緯と手法である。何故なら、民主党ほどこうした場合にいわゆる「話し合い決着」を嫌って、複数候補の立候補と選挙戦の形式を口うるさく言う党はなかったからである。前回の代表選は二年前の9月下旬に行われたが、そのときの選挙戦は相当に派手なものだった。最終的には鳩山由紀夫と菅直人の一騎打ちで決戦投票になったものの、そこに至るまでの間に何人もの若手幹部が角突き合わせて登場し、鳩菅の時代はもう終わったから次は俺にやらせろとテレビで咆哮していた。

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by thessalonike | 2004-09-01 22:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
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