本と映画と政治の批評
by thessalonike
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<   2004年 12月 ( 16 )   > この月の画像一覧
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球界再編考(10) - Merry Christmas ジャニーズ岩隈
b0018539_1158593.jpg楽天移籍が決定した岩隈久志に心より勝利の祝福を送りたい。今宵はさぞ嬉しい聖夜だろう。心ない外野席からの誹謗中傷の逆風に耐えてよく頑張った。立派だ。この子は(可愛いのでそう言ってしまうが)若いのに、そして甘いルックスに似合わず、とてもしっかりした精神を持っている。この精神の強靭さこそが、2年連続で15勝の好成績を残した原動力なのだろう。信念があり、タフであり、我慢強い。23歳の若さで、しかもあの抜群のマスクとスタイルを持ちながら、早くから身を固めて、艶福的誘惑より身を隔離している私生活の人格面についても、何やら好感を持てる。一見した印象とは全く異なるサムライの内面を持っているのだろう。岩隈久志の魅力は、何と言ってもあのルックスとスタイルであり、その美しさは見る者を魅了する。星野伸之とか川口和久とか小林繁とか、過去にも絵になる魅力的な投手は多くいたが、岩隈久志を超えるビジュアル・バリューを提供できる者はいないのではないか。釘付けになってしまう。

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by thessalonike | 2004-12-24 23:06 | 球界再編 ・ 岩隈移籍考(10)   INDEX  
『ハウルの動く城』(1) - ストーリーの破綻、中途半端なメッセージ
b0018539_11285237.jpg期待して映画館に見に行った作品が失敗作だったので大いに失望させられた。『いま、会いにゆきます』への評価では、意外にも極端な少数派の立場に身を置いてしまったので、今回もまたかと心配になり、やはりネットの評判を覗き見たのだが、この評が的確で正鵠を射ている。最も大きな問題は(多くが指摘しているとおり)ストーリーの破綻だろう。物語が支離滅裂で全く内在的な理解と納得ができない。観客は感情移入したくてもソフィーにもハウルにも感情移入できない。最後まで苛立たしく感じさせられる。評者たちは二時間では短すぎると言っているが、私には二時間が長すぎて退屈だった。映像美ではこの物語の破綻の欠点はカバーできない。なぜなら観客の多数はアニメの映像を鑑賞堪能するためではなく、それ以上に宮崎駿の描くドラマのメッセージに共感するために劇場に足を運んでいるからだ。私はこの映画が欧米で高い評価を得られるとは思わない。

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by thessalonike | 2004-12-22 23:30 | 『ハウルの動く城』 (8)   INDEX  
『ハウルの動く城』(2) - ソフィーは本当にハウルを愛したのか
b0018539_10202144.jpgソフィーとハウルの愛の物語として注目しても、この映画の中途半端な印象は否めない。見る側にとって最もわかりやすい結末は、二人の愛が固く固く結ばれて、その愛の力によってソフィーにかけられた魔法が氷解して、ソフィーの髪の色が黒く元に戻ることだろう。ソフィーの愛によってハウルが失った心を取り戻し、ハウルの愛によってソフィーが奪われた若さを取り戻す。そういう素朴で簡潔なラブストーリーのエンディングをプレゼンテーションしてくれれば、観客も作品に首を捻ってあれこれ無用に言い散らす必要はない。ところが映画はそうはならないのであり、何やら二人は「過去」に出会った経緯があり、時間のズレを引き摺りながら愛し合っているという複雑で微妙な設定になっている。時制をドラマの仕掛(タネ明しの装置)として使う演出は『千と千尋の神隠し』でも使われていた。前作ではその演出がまずまず自然に受け止められたが、今回は後半のドタバタが続く中でその鍵になる大事な逸話が漏らされるので、腑に落ちる感じがせず、逆に違和感を覚えてしまう。

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by thessalonike | 2004-12-21 23:30 | 『ハウルの動く城』 (8)   INDEX  
球界再編考(9) - 岩隈支持、プロテクトは拉致である
b0018539_1328651.jpg岩隈久志のオリックス残留拒否の意思表明に対して、それをワガママだと非難する声が上がっている。全く本末転倒した議論だ。北朝鮮に拉致された被害者が、日本に帰ろうとして脱出しようとしているのを、それはお前の自分勝手なワガママ行為で、他の拉致された日本人は諦めて共和国定住を決意したのだから、お前も他の連中と同じように観念して北朝鮮に残れと言っているのと同じである。強制的に球団合併を呑まされた元近鉄バファローズのメンバーにとって、身柄をオリックスにプロテクトされる今回の事態は、まさに拉致そのものではないか。北朝鮮による拉致が国家犯罪であるように、オリックスによる近鉄の合併そのものがプロ野球の理念に背反した不当行為なのであり、渡辺恒雄が策した1リーグ制構想実現へ向けての謀略的な一里塚であったのだ。仙台新球団の参入が認められ、2リーグ12球団制の維持が確定した時点で、オリックスと近鉄の合併は実効的に白紙撤回されるべきであった。

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by thessalonike | 2004-12-20 23:23 | 球界再編 ・ 岩隈移籍考(10)   INDEX  
球界再編考(8) - 宮内義彦を球界から追放せよ    
b0018539_13185691.jpg大揺れに揺れた今年のプロ野球だったが、その余波がまだ続いている。余波を受けて憂鬱な年末を迎えている岩隈久志に心から同情を禁じ得ない。オリックスをこそ球界から追放するべきなのだ。オリックスと宮内義彦をプロ野球界から永久に追放し、球団は堀江貴文とライブドアに任せればよいのだ。楽天と争った仙台新球団参入では、傲慢で不遜な姿勢が祟って世論の支持を集められなかった堀江貴文だが、2リーグ12球団の体制を維持した功労者の一人として世間は功績を認めている。もともと堀江貴文は近鉄バファローズの買収を画して動き、一時はライブドア本社の大阪移転さえ検討に入れていた。大阪ドームを本拠にする新バファローズを堀江貴文が引き取っても何の不都合もあるまい。現在の「憎まれっ子」のままの状態で旧ブルーウェイブが大阪にお国入りするよりも、経営も変えてしまった方が地域の野球ファンの心も一新して応援する気分が出るし、プレーする選手もその方がはるかに意欲がわくことだろう。

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by thessalonike | 2004-12-18 23:53 | 球界再編 ・ 岩隈移籍考(10)   INDEX  
北朝鮮問題考(5) - 対北朝鮮外交を動かす3つのベクトル
b0018539_1153165.jpgファナティックな制裁論ばかりが喧しい。アジア大洋州局北東アジア課の職員諸君は、一昨日の北朝鮮外務省の談話について各方面から情報収集して分析を加えているところだろう。当ブログの見解がお役に立てればありがたい。日本の北朝鮮外交については非常に複雑な力学構造の存在がある。それを動かしているエンジンは実体としては三つあり、簡単に言えば米国と外務省と右翼である。三者はそれぞれ異なる目的と利害を持って動いている。国内ではこの二年間、外務省と右翼が官邸権力の争奪戦を演じて激しく鬩ぎ合ったが、最終的に外務省が勝利した。中山恭子の罷免がそれを証明する出来事だった。小泉首相が外務省側について日朝国交正常化の名望の方を選択したのである。日本の首相は平均2年でコロコロ変わる。日本の外交に基本的責任を負っているのは外務省であり、国家のグランドオブジェクティブである日朝国交正常化と日露平和条約は、時々の政治家の恣意や思惑に委ねるわけにはいかない。

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by thessalonike | 2004-12-17 23:30 | 北朝鮮問題考 (10)   INDEX  
北朝鮮問題考(4) - 経済制裁には核実験で対抗する
b0018539_11574199.jpg北朝鮮の外務省報道官が14日に談話を発表して、実務者協議で日本側が持ち帰った遺骨は本物であると主張し、さらに日本国内で北朝鮮への経済制裁の世論が高まっている動向に対して、「万一、制裁が発動されれば、わが国に対する宣戦布告と見なし、強力な物理的方法で即時対応するだろう」と警告を発した。今夜のNHKの7時のニュースも、きっとこの問題で一色に塗り潰されるに違いない。北朝鮮が日本の経済制裁に対して、それを宣戦布告と見なして対抗すると言明したのは一年半ぶりのことであり、昨年春に万景峰号の新潟寄港問題をめぐって日本の国内が騒然としたとき以来である。北朝鮮経済制裁関連法案(外国為替及び外国貿易法の一部改正と特定外国船舶入港禁止法)は、このとき国会に上程され可決成立している。が、そこから一年間の日朝関係は、六ヶ国協議の軌道が敷かれたこともあって比較的平穏な状態が続き、今年7月の小泉再訪朝と5人の拉致被害者の子供の帰還へと推移した。

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by thessalonike | 2004-12-16 23:30 | 北朝鮮問題考 (10)   INDEX  
北朝鮮問題考(3) - 経済制裁プロパガンダに倦む師走
b0018539_12342671.jpgこの話を始めるとスパムコメント対策が憂鬱になるが、最近のテレビは北朝鮮への経済制裁をあまりに過剰に煽り過ぎている。特にNHKの報道がひどい。7時のニュースは冒頭から横田夫妻が登場して、放送時間の半分をこの話題で埋めている。横田早紀江のワンマン演説番組だ。こういうのをプロパガンダと言うのではないか。横田夫人も最近では語調がテレビに出る政治家のようになり、「めぐみちゃん」の言葉の響きも以前よりわざとらしく聴こえるようになった。昔の真剣さが感じられず、演出を計算してアジ原稿を読んでいる印象を受ける。要するに世論を経済制裁へと誘導するために自覚的にプロパガンダをやっているのだ。すでに単なる拉致被害者家族ではなく一個の政治活動家なのである。それは別によいとして、プロパガンダを全面支援しているNHKについてだが、どうも海老沢勝二の進退問題とリンクしているように思われてならない。辞任阻止のために必死で政治に媚を売っているのではないか。

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by thessalonike | 2004-12-15 23:30 | 北朝鮮問題考 (10)   INDEX  
ウクライナ情勢と北方領土問題 - 国境線の歴史的変動
b0018539_11114837.jpg日本人から見ればウクライナ問題は対岸の火事の他人事のように見えるが、実は決してそうではない。この問題はわれわれ日本人にとってきわめて重要な意味を持つ。それは関連株がどうとか言った小手先の経済の話ではない。ウクライナ問題は北方領土問題に直接絡む。その点を正当に指摘したメディアの報道や専門家のコメントに未だ接し得ていない。ウクライナの今後の行方は、わが国とロシアとの間の国境線の線引きに大きく影響を及ぼす可能性を孕んでいる。今回、プーチン大統領は来年早々に予定されていた日本訪問を延期した。理由は北方領土問題で日本の外務省が望むところの「前向きな」共同声明の文言を出すのを憚ったためだ。今回プーチンは早々と二島返還の線を日本外務省に打診して牽制し、来日をキャンセルする選択をした。無論、日本の外務省が二島返還では首脳会談を開催できないのを見越した上での策である。訪日を回避したのだ。

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by thessalonike | 2004-12-13 23:07 | 米大統領選考ほか(5)   INDEX  
『世に倦む日日』 Blog Status Report - 12/12    
b0018539_225617.jpgブログの現在のアクセス状況について、前回10月31日に続いて簡単にご報告をしておこう。『ハウルの動く城』の批評を上げてからアクセス数の増加が著しい。アクセスが多いだけでなく、この作品を取り上げているブログやHPがネットの世界に非常に多くて、他の小説や映画とは比較にならない。まさに国民的なレベルで関心が高い映画だということが分かる。個々のレベルできわめて熱が入っており、現在の日本人の生活の中で宮崎アニメがいかに重要な文化的位置を占めているかということにあらためて気づかされる。今年の師走はまるで『ハウルの動く城』の鑑賞と批評のためにあるようなものだ。まさに日本の文化エンジンとしての宮崎アニメ。宮崎アニメは現在の10代から20代の世代、すなわち日本の青少年における精神のカーネルである。われわれの世代にとってのジョン・レノンと阿久悠。宮崎作品の一個一個が内面を構成する細胞組織になっている。インテリジェンスはカーネルの上に構築される。この世代がこれから日本の経済社会を運営する。

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by thessalonike | 2004-12-10 23:17   INDEX  
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