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『世に倦む日日』 Blog Status Report - 12/12    
b0018539_225617.jpgブログの現在のアクセス状況について、前回10月31日に続いて簡単にご報告をしておこう。『ハウルの動く城』の批評を上げてからアクセス数の増加が著しい。アクセスが多いだけでなく、この作品を取り上げているブログやHPがネットの世界に非常に多くて、他の小説や映画とは比較にならない。まさに国民的なレベルで関心が高い映画だということが分かる。個々のレベルできわめて熱が入っており、現在の日本人の生活の中で宮崎アニメがいかに重要な文化的位置を占めているかということにあらためて気づかされる。今年の師走はまるで『ハウルの動く城』の鑑賞と批評のためにあるようなものだ。まさに日本の文化エンジンとしての宮崎アニメ。宮崎アニメは現在の10代から20代の世代、すなわち日本の青少年における精神のカーネルである。われわれの世代にとってのジョン・レノンと阿久悠。宮崎作品の一個一個が内面を構成する細胞組織になっている。インテリジェンスはカーネルの上に構築される。この世代がこれから日本の経済社会を運営する。



b0018539_22105786.jpgアクセス解析が示す検索ワードランキングの最近の例だが、前回と比較して『ダ・ヴィンチ・コード』からのリーチが減少し、『ハウルの動く城』関連でのビジットが増加している。だが、それでも書店での本の販売状況から鑑みれば「ダ・ヴィンチ・コード」は相変わらずネットの中で強い関心を持って調べられ続けている印象を受ける。現在でも関心が衰えることなく尾を引いている。まだまだ本も売れるのではないかという気配がする。一つは『ダ・ヴィンチ・コード』について本格的に論じているサイトが少ないという事情があるだろう。『ハウルの動く城』と較べれば、また本の出版部数から考えれば、これを題材として議論しているブログが実に少ない。一つの想像だが、『ダ・ヴィンチ・コード』を買って読んでいる人は『いま、会いにゆきます』や『世界の中心で愛を叫ぶ』を読んで直接流出的に感動している人間たちとは層が若干違うのではないか。社会的階層としては相対的にハイクラスなビジネスマンが中心ではないかと私は感じる。

b0018539_22124422.jpg年代も少し上かも知れない。『ダ・ヴィンチ・コード』を買って読んだ読者は、その世界(聖杯伝説や異端史)をもっと深く知りたくなるのに違いないのであり、柏書房の分厚い本を渉猟しなくてもその世界へ簡単に踏み込める情報がネットの中にないかどうか探索しているのだ。また、上巻を読んでいる途中で、仕事の多忙等の事情で関心を集中できなくなり、読み進めなくなって立往生した読者もいたかも知れない。クライマックスはティービングがシャトー・ヴィレットの邸宅で「最後の晩餐」の謎を語り始める前後にある。そこまで到達すれば面白い作品だと間違いなく感じられるし、またミステリーとしてのラストも見通してヤマを超える。『ダ・ヴィンチ・コード』自体は決して優れた文学作品とは言えない。小説家の文章としてマチュアではないのだ。作家のダン・ブラウンが小説の経験が少なく、そしてこれは私の想像だが、あまり古典文学を多く読んでいない。歴史や宗教には詳しいが、文学を嗜んで育った知性ではないのである。こなれた感じがせず、読みにくい。
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Google検索の結果を前回と並べて報告しておこう。「ダ・ヴィンチ・コード」については面目を躍如している。これの順位が下がるとブログの看板が泣く。日本中の『ダ・ヴィンチ・コード』読者にご覧になっていただいて、キリスト教と女性、キリスト教とセックスの問題について何事か思いを廻らしていただきたい。秋から冬にかけてベストセラーを4冊読んだが、結局のところ(結果として)いちばん面白かったのは『ダ・ヴィンチ・コード』ということになった。そのような事になるとは夢にも思わなかった。『いま、会いにゆきます』も健闘していると言える。「堀江貴文」の検索結果は現在でも第11位を維持しているのだが、10月の参入審査の騒動の直後には第5位までハネ上がった時期もあった。堀江社長がご覧になっていたらさぞかし驚かれただろう。球界再編論には特にコメントは入って来なかったが、関心は非常に高かったのである。ブログはアクセスを集めやすい。

b0018539_22142232.jpgこれは今年の大きな発見だ(稿を別にして論じてみたい)。意外だったのは『ブラザーフッド』と『シルミド』の不調で、検索結果順位が全然上がっていない。ページが複数に分散している点が問題ではないかと思われるが、迂闊だった。これはについては営業のテコ入れが必要だろう。一人でも多く映画を見た人にこの批評を読んでいただきたい。現在『世に倦む日日』には80題ほどのアーティクルがあるが、私が最も自信があるのは映画『ブラザーフッド』の批評である。政治関係のテーマはアクセスが少ない。日本人はすっかり政治への関心を失い、政治を考えるインテリジェンスを喪失し、政治的思考においてインポテンツになった。言い方が少し妙かも知れないが、政治系のコンテンツは最早商売にならない。北朝鮮の経済制裁問題で若干アクセスがあったが、手応えが弱い。Exciteのニュースページで芸能ニュースが一番上に置かれている理由がよくわかる。
by thessalonike | 2004-12-10 23:17   INDEX  
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