人気ブログランキング |
球界再編考(10) - Merry Christmas ジャニーズ岩隈
b0018539_1158593.jpg楽天移籍が決定した岩隈久志に心より勝利の祝福を送りたい。今宵はさぞ嬉しい聖夜だろう。心ない外野席からの誹謗中傷の逆風に耐えてよく頑張った。立派だ。この子は(可愛いのでそう言ってしまうが)若いのに、そして甘いルックスに似合わず、とてもしっかりした精神を持っている。この精神の強靭さこそが、2年連続で15勝の好成績を残した原動力なのだろう。信念があり、タフであり、我慢強い。23歳の若さで、しかもあの抜群のマスクとスタイルを持ちながら、早くから身を固めて、艶福的誘惑より身を隔離している私生活の人格面についても、何やら好感を持てる。一見した印象とは全く異なるサムライの内面を持っているのだろう。岩隈久志の魅力は、何と言ってもあのルックスとスタイルであり、その美しさは見る者を魅了する。星野伸之とか川口和久とか小林繁とか、過去にも絵になる魅力的な投手は多くいたが、岩隈久志を超えるビジュアル・バリューを提供できる者はいないのではないか。釘付けになってしまう。



b0018539_11584991.jpgテレビで岩隈久志が映って出るとき、それは多くの場合、短く編集されたスポーツニュースの近鉄戦報道の中での数秒数十秒間の映像だが、必ずカメラがマウンドの下の角度からせり上がるようにして、スパイクから上へ上へ上がって行く。カメラワークは常に同じだ。長い足とスリムな身体、帽子の下の小さく細い顔をアップで撮って見せて行く。そして引いたカメラでワインドアップモーションのしなやかなピッチングフォームの全体の映像を見せるのである。それが絵になるのだ。岩隈久志の映像が出ると、岩隈久志の姿格好の美しさばかりに見惚れて、打者との勝負が目に入らず、試合の情報に関心が向かない。あと暫くの間、岩隈久志のピッチングフォームだけを凝視していたい気分になるのである。ストレートは決して速くない。変化球の球種もスライダーだけか、せいぜいチェンジアップの二つだけではないか。

b0018539_11583847.jpg今季、岩隈久志は開幕からオールスターまで破竹の12連勝の快進撃を遂げた。持ち球が少なく、スピードも特になく、また経験もない若い投手が、どうしてあれだけ連勝できるのか不思議で、一度じっくり先発した試合を最初から最後まで観戦したかったのだが、それは遂にできなかった。どうやって打者を押えているのか。ダイエーホークスの和田毅の投球術は何度か見てテクニックを理解できている。若いのに巧い配球で打者を押えて打たせて取る。が、岩隈久志はどうやって押えているのだろう。そのイメージがまだ頭の中でよく描けてないのである。華麗なプロポーション・バランスに見とれて、ボーッとして、投球に注意を集中できない。岩隈久志の実力と容姿は得がたい天与のニ物であり、まさに奇跡的なものであり、パリーグの宝であり、日本プロ野球の宝である。任意引退だの米球界転籍だのがなくて本当によかった。プロ野球はショー・スポーツであり、ショーは美しくなければならない。

b0018539_11582816.jpg逆指名の制度ができて、ドラフトに特別枠が設けられ、優れた逸材は悉くセリーグに奪われる時代になったが、なぜか優秀な若い投手がパリーグに集まり、パリーグから夢のある投手のヒーローが輩出される。見たい投手はパリーグにいる。岩隈久志、松坂大輔、和田毅、新垣渚、そして今度のダルビッシュ有。素晴らしい。これはまさに往年の山田久志、東尾修、村田兆治、鈴木啓示の英雄群像絵巻を彷彿させるものであり、絵になる実力のある投手が雄々しく格闘して、パリーグの野球はこんなにレベルが高くて面白いのだぞと誇り高く胸を張るのが、パリーグの本来のロマンなのだ。個性的で情熱的な本格派の投手が、単に監督やコーチの機械になって仕事をこなすのではなく、自由奔放に豪快に投げて先発完投するのがパリーグの野球の醍醐味なのだ。英雄と豪傑が乱舞する野球ドラマがパリーグの世界なのだ。

b0018539_11581893.jpgさて面子に拘ったオリックスの宮内義彦は、最悪の結果となって逆に面子を潰してしまった。説得は失敗し、楽天以外への放出も失敗し、連盟会長を引き込んだ中途半端な陰謀工作も失敗し、引退に追い込むこともできず、惨めな完敗の体たらくで世間の笑い者になった。宮内義彦は潔くオーナーを辞任するか、球団を他企業に売却譲渡して球界を去るべきだ。他に道はない。今のままで合併球団が大阪ドームで商売しても、一体誰が応援してくれると言うのだろうか。神戸の旧ブルーウェーブファンからも憤りを買い、大阪の旧バファローズファンからも恨みに思われて、誰が宮内の合併球団のファンになってくれると言うのか。最早、宮内義彦には営業の基盤がない。全てのプロ野球ファンを敵に回した宮内義彦に生きる場は残されてないのだ。今回、球団を売却しなくても、一年二年の間にその局面は必ず到来する。時間をかければ傷が深くなるだけだ。経営者としての晩節をこれ以上汚さぬためにも、宮内義彦は一刻も早く決断するべきだ。

b0018539_1158741.jpg

by thessalonike | 2004-12-24 23:06 | 球界再編 ・ 岩隈移籍考(10)   INDEX  
<< なぜ巨人は今年も優勝できないの... Indexに戻る 『ハウルの動く城』(1) -... >>