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法案否決時のシミュレーション - 野田聖子が総理になっていた
b0018539_17463153.jpg同時爆破テロの衝撃で郵政民営化問題の政局がすっかり影が薄くなった。今週末の報道番組で5日の衆院での薄氷の法案可決劇を念入りに再放送して、小泉政権の死に体模様を演出報道しようと狙っていたマスコミ(岸井成格・星浩)にとっては想定外の事態となった。小泉純一郎はいつもながら幸運にめぐまれている。郵政国会は衆院での戦いが終わり、参院での勝負が始まるが、勝負を方向づけて行くのはマスコミである。衆院においては各局各様、TBSは法案に対して終始消極的で、逆にテレビ朝日は局を挙げて法案成立に協力した。衆院での結果を受けてマスコミの対応も変わらざるを得ない。政局になれば、朝日新聞の悲願である民主党を政権の座に就けることができる。民主党が政権を取るということは、読売新聞に代わって朝日新聞が日本の政治を支配するということを意味する。極論すれば民主党は朝日新聞の国会代理勢力である。テレビ朝日がこの機を放置するはずがなく、徹底的なレイムダック・キャンペーンを推進するに違いない。



b0018539_15542751.jpg私は参院での採決はないとハッキリと予言した。この見方は最後まで変えない。そしてすでに参院執行部と小泉首相との間で綱引きが始まっていて、小泉首相は地球の裏側のグレンイーグルズから、わざわざ同行の新聞記者を使って青木幹雄と片山虎之助に「継続審議はあり得ない」旨を報道させた。青木幹雄と片山虎之助が継続審議を狙っていることを知っているからである。機先を制そうとしたわけだ。小泉首相は衆院の解散を狙っている。会期中の参院採決が不可能になった場合、あるいは参院で法案が否決された場合には衆院を解散するつもりでいる。ただ、そのときは郵政民営化の政局にはしない。靖国神社の政局にして、靖国参拝の是非を国民に問う形で衆院を解散する。国民のナショナリズムを煽り、靖国と改革の二枚看板で政界再編するスローガンを示し、公明党と親中派を切り捨てるポーズを見せて選挙に臨む。目的は民主党を二つに割ることで、民主党の右派を取り込んで新しい右翼多数派政権を作ることである。改憲の基盤にもなる。

b0018539_15544256.jpg小泉首相は「衆院で法案が否決されたら解散するつもりだった」とグレンイーグルズで報道陣に語っている。が、これは嘘だ。参院での審議を睨んだ強気の牽制口撃である。もしあのとき衆院で法案が否決された場合は、小泉首相は内閣総辞職以外に選択はなかった。郵政民営化だけを争点にして総選挙に臨めば、間違いなく逆風が吹いて小泉自民党は敗北する。郵政民営化をめぐっては選挙の途中で次々と造反者が出ただろう。マスコミは小泉退陣で歩調を合わせ、特に朝日新聞と毎日新聞は民主党に勝利させるべく全身全霊を注いだに違いない。公明党の組織力とマスコミの宣伝力の勝負になっただろう。敗北するから解散はできない。自公合わせても過半数を割る事態になれば公明党も政権から転落する。その真実をよく知っている公明党が絶対に解散を許さなかった。サミットが花道になっただろう。郵政民営化法案は否決廃案。靖国神社に最後っ屁のような参拝をして、そのまま勇退へと至ったはずだ。そして炎暑の時期に自民党総裁選が展開された。

b0018539_15545666.jpgポスト小泉には誰がなったのか。私の予想ではズバリ野田聖子である。日本初の女性首相が誕生していた。総裁選に立候補する顔ぶれは、福田康夫(森派)、高村正彦(高村派)、麻生太郎(河野G)、谷垣禎一(小里G)などが考えられるが、特にこれといった本命がいない。衆参合わせて最大勢力を保持する橋本派に有力候補が見当たらない。こういう顔ぶれで選挙をやれば福田康夫が小泉政権の後継者となる。だが、今回の郵政民営化潰し(小泉降ろし)の政変で最大の功績があった政治家は野田聖子である。そしてやはり小泉純一郎が失脚したのは郵政民営化と靖国参拝への固執であり、過剰に市場原理主義政策を追求しすぎたことと米国にばかり追従して中国韓国との関係を悪くした問題が根底にある。したがって新しい政権指導者はそれらの政策で反対の立場にあって、従来の小泉路線を修正矯正する人間でなければならない。具体的に名前を挙げれば加藤紘一とか田中真紀子のような公共経済政策と全方位外交の政治路線の政治家である。

b0018539_1554937.jpg清和会の親米新自由主義路線が挫折したのだから、当然、政策転換の意味で次は宏池会か橋本派の出番となる。が、そこに適当な人材がいない。そこで浮上するのが野田聖子だろう。国民の間で人気が沸騰している野田聖子を立てれば、党員選挙で間違いなく福田康夫の票を凌ぐことができる。四年前の小泉純一郎と同じようなモメンタムを創出することが可能である。野田聖子は無派閥であり、派閥の領袖たちにとってはシンボルとして担ぎやすい存在だ。さらにそういう情勢と立場を自覚して計算したのかどうか、先日は中国を訪問して唐家旋の前で大いに自己PRもしてきた。対日改善を急ぎたい中国としては、野田聖子はまさにジャンヌ・ダルクの存在だろう。外国人特派員協会の前に出て得意の英語も披露して注目を集めた。万事抜かりない。野田聖子は大きな勝負に出ようとしている。参院で郵政法案が否決される場面があれば自分の出番だと確信している。橋本派が森派から権力を奪還するためには野田聖子を担ぐ以外にない。日本の政治が大きく変わる。
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by thessalonike | 2005-07-12 23:30 | 郵政政局 ・ ポスト小泉 (10)   INDEX  
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