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巨人軍の監督は渡辺恒雄 - コーチ人事、戦力補強、選手起用
b0018539_9481025.jpgスポニチのスクープは滝鼻卓雄による意図的リークで、すなわち原辰徳に対する新聞辞令であり、その目的は二つあって、一つはオールスター戦前に堀内恒夫に辞表を提出させることと、オールスター戦後にベンチに入る原辰徳に指揮権の制限の条件を飲ませることである。新聞辞令が出た以上、堀内恒夫は事実上の解任内定であり、原辰徳が拝命を固辞する以外に馘首の運命から免れることはできない。滝鼻卓雄はスポニチの記者に週内に原辰徳に正式要請すると言っていて、すなわちこれから三日から四日の間に条件面を詰めて、週末に正式就任の記者発表をするという日程なのだろう。原辰徳にとってはこれからが正念場であり、断るか、引き受けるか、断る場合はどのような理由と体裁を取り繕うのか、厳しい駆け引きの日々となる。場合によっては渡辺恒雄の支配する読売グループと永久に決別して浪人になる覚悟を決めなければならなくなる可能性もある。渡辺恒雄の軍門に降るか、それとも公然と反逆するか。



b0018539_9482959.jpg渡辺恒雄の提示する条件は、ズバリ「指揮権の放棄」なのである。新監督にはコーチングスタッフの人事権もない。来季の戦力整備の権限もない。ドラフトもトレードも渡辺恒雄の独断と恣意に委ねられる。選手起用の権限すらない。オーダー配置を決めるのは渡辺恒雄である。事実上の監督は渡辺恒雄であり、現場の監督は渡辺恒雄の意のままに動くリモコンロボットであり、そして渡辺恒雄に代わって渡辺恒雄の失敗の責任を取らされる身代りの存在である。巨人軍がボロボロに弱体化しても、巨人戦の視聴率がどれほど下がっても、渡辺恒雄は責任を取らない。それが新監督の就任条件である。対価はカネと読売グループ社内での地位。原辰徳がその条件を受諾するかどうか、この三日間で決めなくてはいけない。渡辺恒雄と抗う気があるのなら、要請は固辞して読売グループから出なければならない。巨人ファンに対して納得できる辞退の理由も説明しなければならない。原辰徳は苦境に立たされたと言える。

b0018539_9491616.jpg渡辺恒雄のめざす巨人野球は、ここ十年間ほど長嶋茂雄と二人三脚でやってきたスタイルであり、すなわちカネで他球団の四番打者を強奪して一番から八番まで揃える野球である。ルールを強引に改正して、アマの最高投手と他球団のエースをカネで横奪して投手陣を揃える野球である。一言で言えばカネまみれのドリームチーム路線。巨人の現実においてその路線はすでに破綻しているのだが、渡辺恒雄はなおその金満路線を続けようとしている。長嶋茂雄時代の成功劇を復活させて、自分の正しさを世間に証明しようとしている。原辰徳のめざす巨人野球は所謂「ジャイアンツ愛」の路線であり、生え抜きの若手を育て、コーチもレギュラーも純正巨人のメンバーで一丸となって戦う野球である。二人の思想は全く違う。チームのコンセプトが根本的に異なる。原辰徳にはファンの味方がつくが、権力は渡辺恒雄が握っている。原辰徳が自分の路線を貫徹しようとすれば、当然、軋轢が生じ、ニ年前と同じ対立劇が再現するだろう。

b0018539_9493141.jpg原辰徳への衝撃の新聞辞令を発した前日、それに歩調を合わせていたかのような二つのポストシーズン観測記事があり、一つは谷佳知のオリックスから巨人への移籍予想であり、もう一つはカブレラの西武から巨人への移籍希望の記事である。谷佳知の方は事情がよく掴めないが、カブレラの方は明らかにこのタイミングを計った打ち上げ花火で、本人の口から巨人への移籍を宣言させている。水面下でカブレラと接触して話を詰めていたのだろう。これはどういう事かというと、原辰徳に対して来季の新戦力を提示しているのであり、谷佳知とカブレラを獲って来季のレギュラーにするから後で文句を言うなよとメッセージしているのである。監督就任後に原辰徳に話をひっくり返されないように、予め手を回して既成事実を固めているのだ。ローズは退団させるという内示でもある。今頃、調整役である滝鼻卓雄が原辰徳に電話をして、渡辺恒雄が思い描く来季の戦力構想を説明しているだろう。意見は言えるが拒絶はできない。

b0018539_94955100.jpg原辰徳は独自の戦力構想と再建計画を提案する。そこで渡辺恒雄と折り合えば、週末に正式就任、後半戦からベンチで指揮という運びになる。原辰徳の要求の中心は、斉藤雅樹、村田真一、吉村禎章らのコーチ返り咲きと中日移籍を余儀なくされた川相昌弘の呼び戻しではないか。それが実現すれば名実共に原巨人の復活となる。渡辺恒雄はその要求を簡単に受け入れるとは思えない。俺の指図が嫌なら中畑清にすると言うだろうし、その間に入って滝鼻卓雄が四苦八苦するだろう。中畑清では駄目だということを滝鼻卓雄は知っている。試合に勝てないし、視聴率も取れない。滝鼻卓雄以外にも、読売新聞と日本テレビの重役クラスが大挙して原辰徳への説得を行うに違いない。確かに原辰徳がユニフォームを着てベンチで指揮を執れば視聴率は回復する。だが、意にそぐわぬ体制で無理に監督をやれば、それは必ず勝負の結果に繋がって行く。滝鼻卓雄が説得しなければならないのは、原辰徳ではなくて渡辺恒雄の方なのだ。

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by thessalonike | 2005-07-19 23:43 | 読売巨人軍考 (7)   INDEX  
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