カテゴリ:郵政民営化 ・ 総選挙 Ⅱ (15)( 24 )
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マニフェスト論への審察 - 選択行動の真実と「政策」の概念操作
b0018539_1158158.jpg一昨日、24日夜の『ニュース23』に北川正恭が生出演して筑紫哲也とマニフェストの話をしていた。その場で北川正恭も誉めていたが、議論の前に流された下村健一のショートクリップの出来がよく、他の報道番組のマニフェスト報道とは一味も二味も違う内容の濃い報道になっていた。北川正恭のマニフェスト論は一般論として分かりやすいし、よく納得できるものである。中心的なメッセージは二つあった。第一に有権者が政党のマニフェストを評価するにあたっては、今回の選挙で上げられた公約リストを評価するのではなく、まず前回のマニフェストが公約どおりに実行されたかを確認し採点することが先決であるということ。そして第二に、本来のマニフェストは、現在のような単に公約をカタログ的に羅列する形式ではなく、最初にどういう国を目指すかというビジョンがあって、そのビジョンに従って実行する政策に重要度と優先度がつけられ、個別政策の公約に期限と数値目標が付加されなければならないという主張である。

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by thessalonike | 2005-08-26 23:30 | 郵政民営化 ・ 総選挙 Ⅱ (15)   INDEX  
新自由主義の「小さな政府」は古代奴隷社会への退行原理である
b0018539_1211599.jpg竹中平蔵の「小さな政府」論を批判した稿の中で、新自由主義者の「小さな政府」への原理主義的志向は、実のところ古代奴隷制への回帰だと論じたことがある。その主張の中身を少しだけ埋めたい。最近は経済学の本や論文を全く読まなくなった。野口悠紀雄や田中直毅の頃はそれなりに読んでいた。最後は金子勝のセーフティネット論とクルーグマンの「流動性の罠」を表面だけ斜め読みして、そこから先は経済学の話が全く面白くなくなって読まなくなった。世の中を「勝ち組」と「負け組」に分ける経済理論には私は興味と興奮を覚えない。「勝ち組」と「負け組」の存在を社会的に前提した経済理論は読む気がしない。だから森永卓郎も読まない。私が読みたいのは、昔の宮崎義一のような夢のある格調高いマクロ・エコノミーであり、市民社会を構成する中産的な生活者である市民が、日本経済を分析したり構想する上で有意味な思考材料を提供する社会科学である。最近はそういうものが無くなった。日本から経済学が消えたと言ってもいい。理論らしい理論はすべて米学で生産された英語のドキュメントであり、日本人がやるのは翻訳と口パクの無批判受容だけだ。

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by thessalonike | 2005-08-25 23:30 | 郵政民営化 ・ 総選挙 Ⅱ (15)   INDEX  
憲法問題も重要な争点である - 9条の会は何をやっているのか
b0018539_1236392.jpg今回の総選挙は郵政民営化を問う選挙であり、年金制度改革の方向性を問う選挙であると同時に、日本の外交と平和のあり方が決められる大事な選挙である。今後も日本が平和憲法を守って行くかどうかの分岐点である。この選挙で国民が小泉政権を信任すれば、小泉首相はまた嬉々として靖国神社への参拝を続ける。われわれはまたあの不快で憂鬱な靖国参拝の絵を見なければならず、マスコミの靖国報道(を偽装した靖国復権プロパガンダ)に毎日悩まされなければならない。選挙で小泉自民党が敗北してくれれば、靖国問題への不安は解消される。岡田克也であれ、誰であれ、新しい首相は靖国参拝を控えるだろう。小泉首相は靖国問題を選挙の争点にしないと言ったが、この春からの騒動を考えれば、これは郵政民営化などよりもずっと大きな国政上の問題だ。国会の中は郵政民営化で騒いでいたが、マスコミの報道も、国民の関心も、今年はずっと靖国問題を中心とする日中関係と日韓関係の問題で埋められていた。

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by thessalonike | 2005-08-24 23:30 | 郵政民営化 ・ 総選挙 Ⅱ (15)   INDEX  
収奪され生活を破壊される国民が小泉首相を支持するパラドックス
b0018539_14484.jpg他の番組では話にならないので、筑紫哲也の『ニュース23』を見ながら選挙報道を追いかけているが、昨夜の放送の中での筑紫哲也と田勢康弘とのやり取りが面白かった。選挙結果予想で自民党の地滑り的大勝を予想した田勢康弘が、ある経営者から自分のところに寄せられた手紙を紹介して、それによると、今回の小泉首相の政治手法を強権的とか変人などと呼ぶ見方があるが、会社の経営者であればあのリーダーシップが当然で、これまで政治の世界が会社と同じ常識や論理で動いて来なかったことが問題なのだと熱っぽく語っていて、その手紙を読んだ田勢康弘は今度の選挙での自民党の圧勝を確信したと言う。それを聞いた筑紫哲也が、確かに会社の経営者はそうした見方をするのかも知れないが、そういう経営者によってリストラされた人とか、リストラされる側で働いている人たちも有権者としているわけで、彼らは会社の経営者と同じ論理で政治を見て、同じ考え方で一票を入れるわけではないと反論していた。見事な切り返しだった。こういう知性と良識が知識人としての筑紫哲也を他と大きく隔てている。

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by thessalonike | 2005-08-23 23:30 | 郵政民営化 ・ 総選挙 Ⅱ (15)   INDEX  
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