
読売巨人軍の監督交代問題が迷走している。二日前にスポニチを通じて打ち上げた原辰徳への
新聞辞令を、それをリークして早期交代の流れを作ろうとした滝鼻卓雄自らが一転して否定した。滝鼻卓雄の一人芝居のように見えるが決してそうではない。裏がある。面白い展開になっている。解説を加えよう。簡単に結論から言えば、監督就任要請を原辰徳に断られたということがある。条件面で折り合わなかったのだろう。原辰徳はグラウンドに復帰するときは仲間(斉藤雅樹・村田真一・吉村禎章)と一緒でなければならない。原軍団一同で東京ドームのベンチに戻るためには個々の同志の了解と準備も必要になる。各局で解説者の仕事を抱えている彼らに7月末から急にユニフォームを着ろというのは無理があるし、堀内体制下で現在コーチを務めている者にも迷惑が及ぶ。それに公式戦のシーズン途中で監督交代の前例を作ると、その累はいずれ自分にハネ返ってくる。巨人軍の栄光の歴史に汚点を作ることにもなる。
More