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ブログ・アクセス概況 - インテリジェンスの実りのない秋に
b0018539_14183640.jpgダ・ヴィンチ・コード  11位   2頁
アフターダーク     31位   4頁
グッドラック       25位   3頁
ブラザーフッド     19位   2頁 
シルミド         42位   5頁
スキャンダル      22位   3頁
グッバイ・レーニン    9位   1頁
スパイ・ゾルゲ     12位   2頁 
 

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by thessalonike | 2004-10-31 21:59   INDEX  
韓国映画『シルミド』(1) - 実話と創作の間の中途半端さ
b0018539_1492320.jpgこの作品は映画館で見るつもりだったが、予想以上に公開日数が短くてロスしてしまった。DVDで見たのだが、率直な感想を言えば、『ブラザーフッド』の感動にははるかに遠く及ばない。『シュリ』や『JSA』を見たときのような面白さも感じなかった。鳥越俊太郎と長野智子がやっているテレビ朝日の『ザ・スクープ』特別番組でこの事件について詳しい紹介があったため、事前に話の全容が頭に入っていて、それが単に映像で再現されたというだけに終わってしまった。プラスアルファが無い。辛辣な評価を述べさせてもらえれば、監督の作り方が中途半端なのだ。ノンフィクションとして現代史を正確に描くのか、それとも登場人物の内面に踏み込んで観客の共感を呼ぶドラマにするのか、両方ともが不十分で中途半端に終わっているのである。正直に言って、これは監督の力量の問題だ。

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by thessalonike | 2004-10-28 20:20 | 『シルミド』 (5)   INDEX  
韓国映画『シルミド』(2) - リアリティと緊張感の欠如
b0018539_14191156.jpg映画『シルミド』について感じる問題点は、簡単に言えばリアリティの欠如である。実話の映画化であるにも関わらずリアリティがない。幾つか挙げてみよう。まず第一に、あの実尾島(シルミド)での部隊訓練の情景である。DVDで二度見たが、どこかの体育会系サークルのキャンプを見ているようで、とても軍の特殊部隊の訓練のようには見えない。山岳ランニングも、ロープを使った谷渡りも、何となく和気藹々とやっているように見える。顔が緩んでいて緊張感が感じられないのだ。隊長(チェ准尉)役を演じた演じたアン・ソンギが、来日した試写会の記者会見で、「訓練の場面も実際のものよりも過酷ではありません」と率直に語っている。私はこの映画の監督のカン・ウソクをどうも信用できない。『シルミド』の撮影では、ニュージ-ランド高地と地中海のマルタ島が海外ロケ地として使われているらしいが、あるいはこれは遊興目的の合宿旅行だったのではないのか。

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by thessalonike | 2004-10-27 22:47 | 『シルミド』 (5)   INDEX  
韓国映画『シルミド』(3) - 日本語字幕における粗雑と放漫
b0018539_13584119.jpgこの映画の問題点は他にもある。日本語字幕が酷い。あまりに粗雑だ。『シルミド』の翻訳については、他のブログでも貶されているのを見たが、些細な部分はともかく決定的に問題な場面が一箇所ある。それはあの「赤旗の歌」の字幕だ。この歌は、実尾島から脱走して隣の島の民家に押し入り、家にいた女を強姦して部隊に捕縛された不良訓練兵が、処刑前に四肢を木に吊るされた格好で全員の前で歌う。映画全体の中できわめて重要な位置にある歌であり、この歌と主人公の生い立ちの問題の二つがあるから、この映画がようやく内面的な中身を保持し得ているとさえ言える。脱走兵は死の前に唐突にこの歌を歌い、そしてその後、この歌はシルミド(訓練兵)部隊の歌になり、映画の中の大事な場面で三度歌い上げられる。バスで集団自決する直前もこの歌を仲間で歌う。

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by thessalonike | 2004-10-26 22:44 | 『シルミド』 (5)   INDEX  
韓国映画『シルミド』(4) - 事実の歪曲、歴史の捏造
b0018539_12243942.jpg『シルミド』に関してネットで収集できる日本語情報に接している間に重大な問題を幾つか知り及んだ。作品全体の評価を決定づける深刻な問題であるように思われる。映画だから、たとえ歴史的事実の再現と言っても、多少の脚色や演出はやむを得ない。だが、絶対にやってはいけないこともある。それは歴史の捏造と歪曲だ。真実を歪めてはいけない。この映画ではカン・ウソク監督がかなり意図的に事実の歪曲をやっている。最も重大な歪曲は、実際にはシルミドの684部隊に対して抹殺命令は下されておらず、事件は劣悪な待遇への不満から暴発した訓練兵の反乱であったという事実である。これは看過できない問題ではないか。映画では中央情報部が政治方針の転換を理由に部隊の抹殺を指令し、指導兵が訓練兵全員の射殺を決行する夜に、その情報を漏れ聞いた訓練兵が殺される前に相手を殺すべく蹶起する。

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by thessalonike | 2004-10-25 23:54 | 『シルミド』 (5)   INDEX  
韓国映画『シルミド』(5) - 俳優たちの演技について
『シルミド』のキャストの演技について論じたいが、評価は少し難しい部分がある。まず、主役を演じたソル・ギョングの来日試写会時の記者会見でのコメントから見てみよう。

b0018539_11575268.jpg韓国人というのは、南北間のイデオロギーについて敏感ですし、自信を持っています。韓国人であるならば、たとえ若くても南北のことに関して関心を持っています。その当時の時代的な状況、軍事独裁政権だったんですが、その当時の人ならば共感できることでしょうが、私がその当時に置かれていたら共感できなかったと思います。映画の中では、だいぶ表現を自制されていました。私としては共感できなかったと思います。劇中の生活は、十分に描かれていないですが地獄とかわらなかったでしょう。実際に事件のあったシルミ島で撮影しているなかでも、どんな思いでこの島にいたのだろうか?3年以上もの間、非常に残酷な状況の中で閉じ込められていて想像も出来ないような体験をしたのだと思います。


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by thessalonike | 2004-10-23 23:32 | 『シルミド』 (5)   INDEX  
球界再編考(5) - 仙台「地域密着」球団の裏側
b0018539_1815384.jpg球界参入に名乗りを上げたライブドアの対抗馬として楽天を動かしたのは読売の渡辺恒雄だと言われている。渡辺恒雄の1リーグ制構想に冷水を浴びせたライブドアを潰すためであり、堀江貴文がオーナー会議に参列して球界の運営を掻き回すのを阻止するためである。アダルトサイト問題を突破口にして始まった堀江潰しは着々と効を奏しているようで、今日の記事では早くも堀江の「ギブアップ宣言」が喋々されている。堀江が潰されてもわれわれは特に同情しない。今からでも十分に挽回の手を打つことは可能だと思うが、堀江の器量と甲斐性ではどうやらそれは無理なようである。堀江の失敗は、世論を味方につけようとしなかった事だ。NPBの決定は絶対に世論を無視できない。私が堀江なら、最後まで悪玉である渡辺のマイナスシンボルを利用して、渡辺の悪に対する正義の役割をアピールし、世論の支持を調達し続けた。

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by thessalonike | 2004-10-22 22:23 | 球界再編 ・ 岩隈移籍考(10)   INDEX  
球界再編考(4) - 渡辺恒雄の陰謀工作とライブドアの無策
b0018539_18135730.jpgNBP(日本プロ野球機構)審査小委による二回のヒアリングが行われて、来月2日のオーナー会議で新球団認可の最終決定が下される。あと二週間だが、最高意思決定機関であるオーナー会議の決定は、実際のところどのような形になるのだろうか。機構側の結論は最初から見えていて、ライブドアを落選させて楽天を仲間に引き入れようとしている。それを裏で操っているのは読売の渡辺恒雄で、渡辺恒雄が子飼いでパシリの滝鼻卓雄を使って他球団のオーナーに根回しし、楽天認可へのレールを敷き固めていることは傍から見てもよく分かる。三木谷浩史は渡辺恒雄と旧知昵懇の間柄であり、渡辺恒雄がライブドアの球界入りを阻止するために楽天の三木谷浩史を動かしたのではないかという見方が巷では有力だ。渡辺恒雄も10球団(ダイエー除く)の全ての了解を完全に固めたわけではないだろうし、また仮に楽天に決定するにしても世論を納得させる演出(細工=芝居)が必要になる。

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by thessalonike | 2004-10-21 22:38 | 球界再編 ・ 岩隈移籍考(10)   INDEX  
球界再編考(3) - 堀江貴文のマーケは成功しているのか
b0018539_17544889.jpgソフトバンクの孫正義がホークス球団の買収に名乗りを上げ、いよいよ真打ち登場の大詰めとなり、プロ野球再編問題はさらに興味深い局面を迎えた。18日のTBS『ニュース23』のスタジオに孫正義が生出演して筑紫哲也と話していたが、正直な感想を言えば、先の若い二人とは違ってずいぶん印象がよい。議論が堅実で、頭脳明晰がよく伝わり、安心して話を聞いていられる。有能な経営者の語り口であり、自信と風格が漂っている。年齢差が開くとこうも人間が変わるのかと率直に思う。孫正義は、昔は危なっかしさと怪しさが際立った野心ギラギラの青年実業家だった。確かに若い頃から老成したインタフェースは備えていたが、それ以上に、人に安心を与えない殺気があり、表情や口調に妖怪の相を感じさせて、山師の印象が強かった。それが今は、年齢のせいと事業の成功と、それと引き立て役の二人の若輩のお陰で、すっかり貫禄と気品のある経営紳士に収まっている。買収は難なく成功するだろう。

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by thessalonike | 2004-10-20 22:35 | 球界再編 ・ 岩隈移籍考(10)   INDEX  
『Good Luck』(1) - 童話本の外装をしたビジネス哲学書
b0018539_16354223.jpg近所の本屋で平積みされていたので買って来た。値段が安かったこと、装丁が美しかったこと、薄くてすぐに読めそうだったこと、そして何より出版社がポプラ社だったことが衝動買いした理由である。ネットで見てみると、紀伊国屋書店で総合8位、旭屋書店で総合9位、ジュンク堂書店で総合15位、TSUTAYAで文芸部門4位にランキングされている。この本は小学生の子を持った母親が子供と一緒に読む本だ。だから郊外の住宅地の本屋で売られている。が、ネットの書評などを一瞥して気がつくように、決して単純な童話本ではないし、子供向けの道徳書でもない。「成功哲学」などとジャンルをカテゴライズしているところもある。ビジネスの哲学の本であり、大人が読んで味わうことのできる本だ。が、単にビジネスマンに限らず、男でも女でも、若年でも高齢者でも読んで共感を覚えられる本である。

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by thessalonike | 2004-10-19 23:30 | 『グッドラック』 (5)   INDEX  
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