<   2005年 04月 ( 23 )   > この月の画像一覧
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日本国憲法は靖国を認めず - 石橋湛山の靖国神社廃止論
b0018539_18382328.jpg日頃鬱々と思っていることであり、そして確信に近い直感だが、日本国憲法は懼く、靖国神社の存在をこの地上に容認してはいない。国家の最高原理として日本国憲法が統治するこの国で、靖国神社が存続していること自体が異常で不都合な現実なのだ。最近の右翼は、憲法19条の「思想及び良心の自由」を根拠にして、小泉首相の靖国神社参拝を正当化しようとする向きが見られるが、それはスリカエの詭弁であり、憲法の解釈として正しくない。この問題は、憲法20条の政教分離の原則をもって総理大臣の参拝行為の違憲性を論理化する以前に、靖国神社の存在そのものが本質的に違憲なのだという真実をストレートに提示するべきだろう。前文を読んでも分かるとおり、この憲法はきわめてラディカルな平和主義を思想的中核に据えていて、戦争を絶対的な人類悪として否定している。ここで憲法を一個の人格と想定して、憲法前文を真摯な自己紹介の宣言として聞くならば、この人格がどれほど戦争を憎悪し拒絶しているかがよく了解できるだろう。戦争の絶対拒否、それが日本国憲法の哲学であり主張である。

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by thessalonike | 2005-04-29 23:30 | 靖国問題 (10)   INDEX  
靖国神社の性格づけをめぐる朝日記事と高橋哲哉の『靖国問題』
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by thessalonike | 2005-04-28 23:42 | 靖国問題 (10)   INDEX  
鄧小平路線を越える新しい想像力 - 黒ネコ白ネコと対日重視
b0018539_1313761.jpg考えてみれば、中国の近現代史はまさに日中関係史であり、日本との関係の歴史という形でしか中国の近現代史はあり得ない。近代中国の父である孫文は亡命して神戸に滞在し、人民中国の母である周恩来は神田で苦学生の日々を送っていた。我々は現在の中国を中国たらしめている二人の偉大な革命家の日本経験の歴史を誇りに思うべきである。中国の近現代史において日本は一貫して卑劣な侵略者であり、日本軍国主義として描かれるべき悪役の存在だが、その一面において、同時に常にアジアの近代国家として文明のモデルを提供する先進国であり、中国の若い留学生が科学技術を学ぶべく海を渡って来る文明の配給地であった。それは魯迅の時代から始まって、改革開放の時代まで、一世紀にわたって変わらず続いてゆく。国是としての日中友好は中国にとってきわめて重い。それは周恩来と鄧小平が啓示した国策であり、現実にその路線を選択したがために今日の経済発展の成功がある。

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by thessalonike | 2005-04-27 23:30 | 中国の反日デモ (10)   INDEX  
ジャカルタ日中首脳会談の政治 - 靖国問題不言及の裏側
b0018539_9483389.jpg23日夜にジャカルタで行われた日中首脳会談では、最大の争点である靖国神社参拝問題について特に議論がなされず、具体的な問題の決着が図られなかった。会談は一日前の22日夜になってようやく開催の実現が決まっている。これを見ると、要するに、それがどういう会談だったのか、何をどう話し合ったのか、プレスに発表する中身をめぐって日中間でギリギリの段階まで交渉が続けられていて、中国側は靖国神社参拝問題での日本側の妥協を引き出す結果を求めて最後まで粘りながら、結局はそれを引き出せないまま会談に臨まざるを得なかったのが舞台裏の真相なのに違いない。アナン事務総長の働きかけもあり、ここで首脳会談の開催に応じず、日中間のさらなる関係悪化を国際社会に印象づけるのは、中国としても具合が悪かったのだろう。国際社会での中国不信が増幅する。「関係改善へ対話促進」という演出は双方ともに必要な外交措置で、中国側も事実上会談拒否の(最強硬)カ-ドは持ってなかった。

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by thessalonike | 2005-04-26 23:30 | 中国の反日デモ (10)   INDEX  
中国共産党を反靖国のシンボルとして宣伝する右翼の政治詐術
b0018539_16115890.jpg掲示板やブログに多く見られる日本のネット右翼の言説として、靖国神社参拝中止の要求が、中国共産党や左翼勢力に特有な政治的主張であるように歪曲して宣伝している状況がある。この問題は基本的にイデオロギーの立場とは関係ない。簡単な例を上げれば、韓国国内で靖国反対を唱えて最も過激な抗議行動を展開しているのは、韓国の政治地図において座標面の左翼に位置する者ではなく、むしろ右翼にプロットされる勢力や団体であろう。抗議の現場で小指を切断してみたり、国旗を焼却する行為に及んでいるのは韓国の右翼の面々である。日本の右翼が靖国参拝反対の主張を共産主義のイデオロギーとパッケージにして演出し攻撃するのは、そのプロパガンダが世論へのインパクトとして効果があり、靖国参拝反対の議論を矮小化し、少数化、無力化する上で有効であるからだろう。即ち共産党シンパのレッテルを貼ることで、靖国参拝反対の声を上げようとする者の心理に動揺を与え、言論する意欲を萎縮させ、自己抑制を促し、現実的に少数派に追い込んで行く政治手法である。

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by thessalonike | 2005-04-25 23:48   INDEX  
右傾化日本を包囲する反日デモ - 次は台湾、シンガポールへ
b0018539_16564194.jpg18日、東証株価が全面安の展開となって、年初来最安値をつける異常な事態を迎えた。資本主義経済の生理はこのように忌憚なく政治の失敗を批判する。今回の反日デモが両国経済に与える深刻な影響については、すでに専門家から分析と予想が出されているが、例えば同じ2%のマイナス成長と言っても、7%の成長率が5%になる中国と、1%の成長率がマイナス1%になる日本では深刻さの意味が全く異なる。早急に政治が問題を解決しなければならない。この場合、政治的決着は、日本が中国に対して首相および閣僚の靖国参拝中止を明言することと、問題の責任をとって小泉内閣が総辞職する以外にない。日本にとってはドラスティックな方向転換だが、タカ派にとっては屈辱的な外交であっても、他に有効な解決の方法はない。小泉政権は潔く即時退陣を決断すべきであり、日本外交の機軸を名実共に「村山談話」の路線に再定置するべきである。

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by thessalonike | 2005-04-22 23:30 | 中国の反日デモ (10)   INDEX  
江沢民の政治 - ギャンブルとしての反日デモ
b0018539_10541565.jpg上海市政府の焦揚報道官は現代中国の顔として印象的な一人である。焦揚女史は先週13日の記者会見で、「上海市政府は日本人を含むあらゆる外国人と外国企業の安全を維持する能力を持ち合わせている」と強調、15日の談話ではさらに無許可デモを禁止して、違法行為については法的責任を追及する旨を言明した。この二つの報道で現地の日本人社会も国内のわれわれも上海の治安情勢を楽観視していたのだが、蓋を開けてみれば、暴徒は先週の北京を上回る規模で領事館と日系商店に被害を与え、また上海市の公安警察は、先週の北京の映像を再現するかのように暴徒の破壊行動を制止せず、目の前での領事館への投石を自由に放任していた。上海市政府と公安当局の日本人社会への裏切りであり、進出している企業関係者の衝撃と動揺は甚だしいものがある。焦揚報道官は16日夜、反日デモについての談話を発表、「日本が侵略の歴史などの問題について間違った態度を取ったことが、人民の不満を招いた」と日本側を批判した。

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by thessalonike | 2005-04-21 23:30 | 中国の反日デモ (10)   INDEX  
転換期の日中関係 - 中国における日本語世代と英語世代
b0018539_1173267.jpg反日デモをめぐる中国政府の対日強硬姿勢の背景や事情について鬱々と考えながら、強く印象を持ったのは、中国が大国として確固たる自信を持ったことである。中国政府は今回の反日デモの騒動について、日本大使館への投石と損壊も含めて、その責任は日本にあると明確に断言した。謝罪は言わず、遺憾とも言わず、損害賠償についても言及していない。小泉首相の靖国参拝に代表される日本の歴史認識の問題が、中国の国民感情を傷つけ、日中関係を悪化させている最大の元凶である旨を正面から主張している。これを見ながら、私は唐家旋と江沢民の最終的な怒りの爆発を読み取るのだが、この二人が一時的な感情や気分で政治をする単純な人間ではないことは明瞭で、冷静な情勢分析と長期的な展望に立った上での国策の決定判断であるように思われる。すなわち、これは日本からの今後の政府開発援助中止の受諾であり、そして大陸新幹線の日本仕様採用断念の通告である。

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by thessalonike | 2005-04-20 23:11 | 中国の反日デモ (10)   INDEX  
日本の欺瞞 - 「何度も謝罪した」「靖国参拝は平和のため」
b0018539_1171813.jpg右翼側の主張として頻用される論法として「日本は何回謝罪すればいいのか」というのがある。日本はこれまで何十回も謝罪してきたのだから、もういい加減に中国や韓国は日本に謝罪を要求するのはやめろという言い分である。欧米のマスコミの中でもこのトリックに軽率に騙されて、字面をそのまま鵜呑みにしてしまっている向きもある。何度も謝罪を要求したくないのはむしろ中国や韓国の方であって、無理に謝罪を強要しているように見られたり、過去に拘泥しているように国際社会から見られるのは不本意なのが本当のところなのだ。日本が何度も謝罪しなければならないのは、謝罪した後で繰り返しその謝罪をリセットしているからである。謝罪をリセットする行為に及ぶから、再び謝罪を要求される立場に立つのである。これは喩えれば、俺は何度も罰金も払ったし懲役も受けたのだから覚醒剤を使ってもいいのだと田代まさしが言っているのと同じである。倒錯した開き直りの反論だ。

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by thessalonike | 2005-04-19 23:25 | 靖国問題 (10)   INDEX  
日本の右傾化と国際的孤立 - 靖国オルタナティブの消滅
b0018539_17292753.jpg反日デモの陰に中国政府・英紙が指摘

11日付の英紙タイムズは社説で、中国の過激な反日行動について「明らかに中国政府の暗黙の奨励に基づいて行われている」と指摘した。その上で「日本の世論はもはや中国に対して、それほど卑屈ではない」と強調。反日行動の過激化を許せば日中の経済関係が脅かされるなどとして「最終的には中国が敗者になるということを中国政府の指導者は理解しなければならない」と主張した。一方で小泉純一郎首相に対しては、教科書検定をめぐる日中両国の緊張関係を終わらせることや、靖国神社参拝以外による戦没者の追悼方法を見いだすことで、「真の改革者」であることを証明するよう求めた。

【ロンドン=共同】 (4/11 11:22)


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by thessalonike | 2005-04-18 23:30 | 靖国問題 (10)   INDEX  
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